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システム要件

Krakatoaは高いスペックを必要とする3Dレンダリングアプリケーションです。いくら3ds Max単体よりも多くのパーティクルをレンダリングするよう設計されているとは言え、Krakatoaもまたシステムプロセッサやメモリの制約を受けます。Krakatoaはパーティクルデータをディスクにキャッシュするため、頻繁に大きな保存領域を必要とします。単純な原則として、より多くのパーティクルを処理するにはより多くの保存領域とメモリが必要になるということを覚えていてください。

最小限システム条件

  • 3ds Max 2010, 3ds Max 2011あるいは3ds Max 2012(32-bit)
    • 3ds Max 8はバージョン1.1.x以下に対応。v1.5.0以降は対応していません。
    • 3ds Ma 9, 3ds Max 2008, 3ds Max 2009はv1.5.xおよびv1.6.xに対応。しかしv.2.0.0以降は対応していません。
  • Intel® Pentium® IVあるいはAMD Athlon® XP以上のプロセッサ(3ds Maxと同様)
  • 1 GB RAM
  • 50GBの空き容量

推奨システム構成

  • 3ds Max 2010, 3ds Max 2011あるいは3ds Max 2012 (64-bit)
  • Intel® EM64T, AMD Athlon® 64 以上あるいは AMD Opteron® プロセッサ (3ds Max 9 64-bitと同様)
  • 8 GB 以上の RAM
  • 1 TB のネットワークハードドライブ容量

マルチコア サポート

  • Krakatoa v1.1.xのParticle Sorting (パーティクルの並び替え)オペレーションを除く多くの部分は未だマルチスレッド化されていないため、一般的に少ないメモリとマルチコアCPUの環境よりも、より大きなメモリと高速なCPU環境の方が作業環境として適しています。
  • Krakatoa v1.5.xでは、パーティクルの実際の描画を除くレンダリング処理の様々なステージでマルチコアのサポートが改良されており、4または8コアシステムを使用することで大幅な速度の向上がみられます。
  • Krakata v1.6.0ではパーティクルの描画やMatte Objects ZDepthパスの生成を向上し、マルチコアのサポートがさらに改良されています。
  • Krakatoa v2.0.0では、単一PRT Loaderや、新たなPRT Creatorのようなプロシージャル・パーティクルソースで複数のパーティクルファイルシーケンスを使用する際のパーティクルの読み込みに、完全なマルチコアのサポートを追加しました。並び替えや描画のステージではマルチスレッドのパフォーマンスも向上しました。
  • 全てのバージョンにおいて、64ビットシステムにより多くのRAMを加えることによりKrakatoaのパフォーマンスは常に向上し、レンダラーはより多くのパーティクル数を扱うことができます。
  • 内部的なベンチマークによると、より大きなアドレス可能なメモリ領域の結果、同一スペックのPCもしくはWindows 64-bitオペレーティングシステムを使用した場合、3ds Max 64-bitのKrakatoaは3ds Max 32-bitのそれと比べ、約2倍の速度でレンダリングすることが可能です。
  • 下記のテーブルは、様々なメジャーバージョンでマルチスレッド化されたKrakatoaの項目を示します。
オペレーション v1.0.x v1.1.x v1.5.x v1.6.x v2.0.x
PRT Loader – 読み込み(Reading) Yes(2) Yes(2) Yes(2) Yes(2) Yes
PRT Loader – マテリアル(Material) No No Yes Yes Yes
PRT Loader – Culling No No Yes Yes Yes
パーティクルの並び替え(Particle    Sorting) Some(2) Yes Yes Yes Yes
パーティクルの描画(Particle    Drawing) No No No Yes Yes
Matte ZDepth Drawing No No No Yes Yes
ボクセルレンダリング(Voxel    Rendering) N/A N/A Yes Yes Yes
KCM Evaluation N/A N/A Yes Yes Yes

256 GB RAMの40コア/80スレッドのマシンでKrakatoa  v2.0.0を使用したベンチマークによると、コア対パフォーマンスの曲線は約16コア程で頭打ちし、より多くのコアを追加することで多少パフォーマンスは増大しますが、費用対効果はあまり良くありません。もし16コアのシステムにメモリを追加する選択と、さらに16コアを追加する選択がある場合は、メモリの追加をお勧めします。