システム要件
Deadlineの構成要素
Deadlineの構築には以下のものをインストールします。
- データベース (MongoDB)
- リポジトリー
- Deadline クライアント (Launcher, Monitor, Slave, Command, Pulse)
これら全てをThinkbox Softwareから提供されているインストーラーでインストールすることができます。
データベース
DeadlineはデータベースにMongoDBを使用します。RepositoryインストーラーでMongoDB をインストールできます。また、既存のMongoDB(バージョン2.4以降)を使用することも出来ます。
データベースサーバーにはWindowsの接続数制限の問題から、Windows Server(64bit版)を推奨します。
サーバー性能に余裕がある場合やテスト用途の場合は、リポジトリーを置くファイルサーバーに同居させても構いません。
リポジトリー
リポジトリーは各マシン間で共有する単なるファイルやフォルダの集合ですので、任意のOS上の任意のファイル共有ソフトを使用できます。(性能さえ十分であれば、NASアプライアンスでも構いません)
Windowsを使用する場合は接続数制限の問題からWindows Serverを推奨します。
Deadlineクライアント
Deadlineクライアントは、次のアプリケーションで構成されています:
Launcher:PC上のDeadlineアプリケーションの起動ポイントとして機能し、レンダリングノードとの通信を実施します。
monitor:ジョブとレンダーノードを管理するオールインワンのアプリケーションです。
slave:レンダーノード上のレンダリングアプリケーションを制御します。
command:ジョブを投入したり、ジョブの情報を照会するコマンドラインツールです。
pulse:レンダーファームの自動設定、電源管理、スレーブ調整、統計情報の収集、およびWebサービスなど、管理、メンテナンスを実施するミニサーバーアプリケーションです。パルスを必要とした場合、レンダーファーム中の1台のマシンでのみ実行します。
クライアントアプリケーションは32bitまたは64bitのWindowsで動作します。Deadlineでは以下のWindowsをサポートしています。
Windows XP ・ Windows Vista ・ Windows 7 ・ Windows 8
Windows Server 2003 ・ Windows Server 2008
Deadline クライアントのうち、Pulseを動かす場合はWindowsの接続数制限の問題からWindows Serverを推奨します。なお、データベースやファイルサーバーにクライアントをインストールしてPulseを動かすことも出来ます。