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Deadlineが社内に浸透しているWhiskytree社

2014年2月12日(水)

Thinkbox Software社の柔軟なデータ処理ソリューションがVFXスタジオのパイプラインを加速化

2007年の発売以来、Whiskytree社 は著名なマットペインティングの仕事から、映画やコマーシャル、テレビゲーム用の複雑な視覚効果を作成することで知られるフルサービスのCG最強チームへ と成長しました。カリフォルニア州サンラファエルに拠点を置き、この機動力のある会社の社員数は約25人程ですが、プロジェクトの必要に応じてスケール アップしています。Whiskytree社は、VFX満載の大ヒット作「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」や、「マイティ・ソー/ダーク・ ワールド」、「エリジウム」、そして「ハンガー・ゲーム2」といった作品に参加しています。息をのむようなビジュアルを実現するために、 Whiskytree社は、Thinkbox Software社のデータおよび処理管理ソリューションであるDeadlineを含む優秀なソフトウェアを起動する強力なハードウェアのバックエンドに 重点を置き、「スマートに働く」社風を取り入れてきました。

Whiskytree社は、レンダーだけでなくレンダーファーム上の全てのデータの処理を管理するためにDeadlineを使用しています。ま た、このスタジオでは、レビューを行うためにQuickTimesを作成してソフトウェアを通じて配信し、トランスコーディング、変換、ファイルコピー、 およびシステムのバックアップもDeadlineを通して全て処理されます。「いつもゼロから始めるわけにはいかないため、既成コンポーネントの耐久性と 有益性を活用します。」と、Whiskytree社のVFXスーパーバイザーVotch Levi氏は話します。「Deadlineは、弊社の仕事において重要な主要ツールになっており、シェイプやフォームに関してはDeadlineを通して 全てを行っています。」

Whiskytree社における主なコンテンツ作成パッケージはAutodesk® Softimage®で、ファイル形式の変換にはAutodesk® Maya®とAutodesk® 3ds Max®も使用しています。コンポジットはThe Foundry社のNUKEで行っており、補助ツールとしてAdobe Photoshop、Autodesk® Mudbox®、The Foundry社のMARI、Sitni Sati社のFumeFXも使用しています。WindowsユーザーであるWhiskytree社は、通常約1,200個のレンダーコアを使用していますが、必要に応じて3,000コア分の処理能力があります。

Whiskytree社が最初にDeadlineを導入した2010年には、レンダーファームは今よりもはるかに限られた台数でした。最初の映画「マイ ティ・ソー」で約100のVFXショットが必要で、プロジェクトの開始と同時にマシン数を20台に増やし、Levi氏がDeadlineへの移行を指揮し ました。「私はそれまでにDeadlineに800ノードでレンダーファームを設定し、数百数千ものジョブを毎晩レンダーファームへ投入するような巨大プ ロジェクトをいくつもこなしていたので、Deadlineならレンダーファームが増大するような仕事をこなしてくれるはずだと分かっていました。」と彼 は、説明します。

それ以来Deadlineは、2013年のアカデミー賞視覚効果部門のファイナリスト作品の中に選ばれた「エリジウム」と「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の2作品を含め、その後のWhiskytree社のどのプロジェクトでも使用されています。

「Deadlineはとても柔軟です。想像しうるあらゆることに使うことができます。2回以上処理する必要がある場合は、レンダーファーム上で 行います。他の施設への転送や配信なら、Deadlineで行えます。その方法でジョブの並べ替え、体系付け、優先順位を決定できるのです。」とLevi 氏は明かしてくれました。

ファイル転送に加えて、Whiskytree社は時間のかかるFumeFXキャッシュやSoftimageのクラウドデータを処理するときに Deadlineを使用しています。Whiskytree社のツール開発者であるPaul Hudson氏は、適正な数のスクリプティングを実行してDeadlineプラグインをカスタマイズしただけでなく、Whiskytree社のチームが Softimage内部からジョブを取り出し、クラウドへのエクスポートやArnold Scene Sourceファイルの処理、またはジオメトリの変換といった処理をDeadlineで行うためにオフロードすることができるXSI Factoryと呼ばれる専用のアプリケーションまで作成しました。

「プラグイン向けに使えるソースコードを、ホストアプリケーションの言語で作成できるなんて、Thinkbox社は素晴らしくスマートで優しい会社です。 はじめのうちは、すぐに使用可能な通常版を使い、その後私達のニーズに合うように大幅に修正します。」と、Hudson氏は述べます。

またWhiskytree社は、Shotgunのプロダクション管理データベースへ情報を提供できるDeadlineの能力にも厚い信頼を寄せ ています。現在のところ機能はビルトインですが、彼らはShotgunを更新するためにDeadlineプラグインを最初に修正しました。現在は、ノード ごとのメモリー使用量、フレームごとのレンダー時間、フレームごとのメモリーなどのシーン統計の全ては、フレームサイズやレンダーソリューション、アンチ エイリアスなどのレンダー設定同様、全てDeadlineへ保存されます。その後、ソフトウェアはその情報をShotgunへ送り出し、それにより Whiskytree社は統計を構築し、特定のジョブ向けの傾向をレビューできるようになるのです。

Levi氏は「Thinkbox社のスタッフは、レンダーマネージャーがどのように働くか、そしてプロダクション環境の中で私達がいかにそれを 必要としているかをよく理解してくれています。私達が自身で解決できない問題があれば、Thinkbox社のサポートチームがすぐに対応して、全てを解決 してくれるのです。」と締めくくります。

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[ Thinkbox Software社について ]

Chris Bondによって2010年に創設したThinkbox Software社は、プロダクション導入済みのビジュアルアーティスト向けのツールを開発し、各製品に対応の良い質の高いサポートを行っています。エン ターテインメント、工業、またはデザイン業界で使用されるThinkbox社製品には、レンダリングやファイル処理で使用される大容量データ管理ソフト ウェアであるDeadline®や、アーティスト主導のソフトウェアツールがあり、VFX、アニメーション、デジタルシミュレーション用のデータセットの 作成、ビジュアライズ、修正が可能です。

[ 株式会社インディゾーンについて ]

インディゾーンは、当初3次元グラフィックスワークステーションであるシリコングラフィックス(SGI)社のワークステーションユーザーの為の周辺機器と サービスを行う会社として1996年5月に設立されました。 現在のビジネスの主体は上記の周辺機器中心から徐々に、HP社ワークステーションおよびWindows、Apple社MacintoshベースのCGおよ びノンリニア編集システムや各種映像装置の販売・保守を中心に、インターネット上のオンラインショップ及びWebコンテンツの制作業務を行っています。近 年では3DCGソフトであるカナダのSide Effects社のHoudini日本国内総代理店やPixar Animation Studios社のRenderManの正規国内販売店及び英国The Foundry社の3DコンポジットツールNukeの日本代理店などのクリエイターに人気の高い製品や立体視メガネやディスプレイといったVR(バーチャ ルリアリティ)製品などの販売を通じて業界内で確固たる地位を確立しています。