Krakatoa MX 2.5.0 変更リスト
新機能および改善点
3ds Max 2017対応
- Krakatoa MX 2.5.0は、3ds Max 2012から2017までの全バージョンに対応。
- なお、Krakato MXの本バージョンを使用するには、アップデート済みのv2.5のライセンスが必要です。
FumeFX 4.xへの対応が改善
- Krakatoa MX 2.5.0は、Sitni Sati社のFumeFXIO.dll APIを実装して出荷されるようになり、以前に(Krakatoa MX 2.4.2との互換性が壊れるv4.0.1/4.0.2のような)非互換性の原因となっていたVoxelFlow.dllの変更には依存しなくなります。FumeFX from 3.0.2から4.0.2およびそれ以上の全てのバージョンに対応します。これは、無償の不具合の修正として、v2.4.4のアップデートを行なうことでも利用できるようになりました。
- PRT FumeFXオブジェクトの新しいTime Controlに、以下の項目を導入。
- PresetsメニューなどのPlayback Graph
- Offset
- Limit To Custom Range
- StartおよびEndの範囲値
- BeforeおよびAfterの挙動 (BlankまたはHold First / Hold Last)
- Loading Frameの読み出し
- これらの制御により、ユーザーは、ソースシミュレーションに関連するPRT
FumeFXデータを補間したり、PRTに保存することなしにアニメーションをリタイミングしたり、シミュレーションのサブセットをロードしたり、アニメーションの全コースにわたって単一のフレームを保持したりすることができます。さらに、必要に応じて1つのフレームに対してのみ単一のフレームをそこだけ見せることもできます。
- Krakatoa PRT FumeFXオブジェクトでは、[>]メニューに以下の追加のオプションが表示されるようになりました:
- "ASSIGN Krakatoa Material" – これを選択すると、白のScatter Colorを持つ、新しいKrakatoa MaterialがPRT FumeFXに割り当てられます。これにより、"Generate Emission
from FumeFX Fire"チェックボックスにより生成することができるEmissionチャンネルは、Color
やDensityなどを微調整する有効なオプションを提供しながら、Materialの割り当てを処理することができます(通常、標準マテリアルは、そのSelf-IlluminationカラーでEmissionチャンネルをオーバーライトします)。
- "CLEAR Material" – PRT FumeFXオブジェクトからマテリアルを削除します。
- なお、FumeFXソースグリッドにマテリアルが割り当てられている場合は、Krakatoaメニューでの作成では、PRT FumeFXに割り当てられなくなりました。以前は、V-Ray
マテリアルがPRT FumeFXに割り当てられ、Krakatoaでのレンダリングが妨げられることがありました。
新しいパーティクル毎のReflectionStrengthチャンネル
- 新しいパーティクル毎のReflectionStrengthチャンネルをメモリに割り当てることができるようになり、このチャンネルはPCacheにキャッシュされます。
- Allocate ReflectionStrengthチェックボタンにチェックが付けられ、パーティクルに(PRTファイルからロードされた、またはMagma Modifierにより割り当てられた)有効な
ReflectionStrengthチャンネルがある場合、パーティクルの環境 / レイトレース反射の強度は、その値により調節されます。
- パーティクルにReflectionStrengthチャンネルがない場合、1.0の値が想定されます。
- 既存のReflection Strength UI値も、入力される部分的なパーティクルReflectionStrength
チャンネルが割り当てられている場合、そのチャンネルにグローバルスケールとして適用されます。割り当てられていない場合は、以前のバージョンのように全てのパーティクルに対して使用されます。
- ReflectionStrengthチャンネルが、Krakatoa UIのSave Channelsリストに追加されただけでなく、アクセスが簡単になるようにMagma EditorのOutputおよびInputChannelリストにも追加されました。
EmissionおよびAbsorptionチャンネルを使用するPCache
- Use EmissionおよびUse Absorptionオプションは、PCacheが有効の場合でも、Krakatoa Rendererによるチャンネルの実際の使用を制御するようになりました。
- 以前のバージョンでは、これらのオプションは、EmissionおよびAbsorptionチャンネルをメモリに割り当てるかどうかを制御していました。メモリにキャッシュされてしまうと、それぞれのUse..オプションのチェックが外れている場合でも、PCacheも使用している間は、レンダラーは常にそれらのチャンネルを使用していました。
- つまりこれは、Krakatoa MX 2.5.0では、PCacheでEmission および/またはAbsorptionチャンネルを有効にして、プレキャッシュを行ない、PCacheを再構築しなくてもテストレンダーの際に、それらのチャンネルのオン/オフを切り替えることができるようになったということです。
Birth Channel Generator
- Krakatoaのインストーラーに、MAXScriptベースのユーザーインターフェースを持つスタンドアロンのコマンドラインユティリティである新しいBirthChannelGeneratorが追加されました。
- これにより、"ID"チャンネルを含んだ既存のパーティクルファイルシーケンスを再処理し、シーケンスでのチャンネル値の最初の発生に基づいて、または特定のリファレンス時間に基づいて、新しい"Birth"チャンネルを生成することができます。
- このユティリティを何度も実行して、様々な既存チャンネルから複数のBirthチャンネルを作成することができます。
- 例えば、PositionチャンネルからBirthPositionチャンネルを作成することができます。これには、パーティクルが生成されたPositionが含まれ、この値は、パーティクルの生存期間(ライフスパン)の間、各パーティクルにおいて持続します。
PRT Sourceの改善
- PRT Sourceオブジェクトは、以下のようなKrakatoaが対応済みの全てのパーティクルソースのパーティクルを再作成することができるようになりました。
- PRT Loader
- PRT Volume, PRT Surface, PRT Hair, PRT FumeFX, PRT Maker, Stoke PRT
Fieldおよび他のPRT SourceなどのすべてのプロシージャルPRTオブジェクト。
- Stoke Particle Simulatorパーティクル。
- 特定のEventなどのParticle Flowシステム。
- 特定のGroupなどのThinking Particlesシステム。
- Spray, Snow, SuperSpray, Blizzard, PArray, PCloudなどのすべてのレガシー3ds
Maxのパーティクルシステム。
- 頂点毎に1つのパーティクルを生成する、有効なメッシュを持つすべてのジオメトリオブジェクト。
- 補間された頂点毎に1つのパーティクルを生成する、またはレンダリング可能に設定された時にメッシュの頂点毎に1つのパーティクルを生成するすべてのスプライン。
- すべての関連チャンネルが取得されます。
- PRT Sourceは、最初にPRTシーケンスを保存してから編集のためにPRT
Loaderでロードする必要はなく、変形モディファイア、Magmaモディファイア、Krakatoa Delete
モディファイア、Deformation WSM、新しいSpaceMagmaモディファイアを使用して、その場所でライブに変更することができます。
- なお、PRT SourceのソースオブジェクトがParticle Flowの場合、PRT Source
は、3ds Max内での内部問題を回避するため、その他のParticle FlowのKrakatoa PRT BirthまたはPRT Updateに有効なソースとして選択することができません。
- PRT Sourceは、直接レンダリングしたり、例えば、更新されたKrakatoa PRT
BirthおよびUpdateオペレータを使用して、Particle Flowへ渡したりすることができます(下記参照)。
- PRT Sourceの[>]メニューは、PRT Volumeで利用可能なオプションに類似した項目が追加されて拡張しました。例えば、ソースオブジェクトのマテリアルを整列、親子化、取得、クリアする機能、ソースからオブジェクトカラーを設定する機能、ソースオブジェクトの非表示/バウンディングボックスディスプレイへの設定/レンダリングを無効化する機能、Krakatoa
メニューにより新しく作成されたPRT Sourceに対して現行のディスプレイオプションをデフォルトとして設定する機能などです。
- なお、PRT SourceがKrakatoaメニューから作成される際、PF_Sourceオブジェクト(Particle Flow エミッタ)が選択に含まれる場合、ソースオブジェクトをバウンディング
ボックスとして非表示または表示するユーザー定義のオプションは、完全に無視されます。非表示のParticle Flow エミッタは、パーティクルを全く生成せず、複製することができません。PRT
Sourceにより複製されている間でも、KrakatoaがParticle Flowをレンダリングできないようにするには、Renderオペレータを"Phantom"モードに設定するか、Krakatoa Main Controlsのパーティクルソースのチェックボタンからそのレンダータイプを無効にしてください。
Particle Flow Operatorの改善
- PRT Loaderに加えて、Krakatoa PRT BirthおよびKrakatoa PRT Updateオペレータは、以下のような、Krakatoaが対応済みのほとんどのパーティクルソースを受け入れるようになりました。
- 全てのタイプのPRT VolumeのようなPRTオブジェクト, PRT Surface, PRT Hair, PRT
Source, PRT FumeFX, PRT Source, PRT Maker, Stoke PRT Fieldなど。
- Stoke Particle Simulator
- レガシー3ds Maxのパーティクル
- メッシュ頂点
- スプライン補間頂点
- なお、これらのオブジェクトの大半には、IDチャンネルが含まれていないため、Indexチャンネルが代わりに使用され、パーティクル数の変更に伴ったKrakatoa PRT Updateの結果は、予測できないほど多様になります。
- Krakatoa PRT Updateオペレータには、"Adjust Position For Velocity"のオプションが表示されるようになりました。
- このオプションが有効の場合、Velocityベクトルに沿って、パーティクルを後退させることにより、Positionのインテグレーションステップが補完されます。
- このオプションは、新しく作成されたKrakatoa PRT Updateオペレータでは、デフォルトで有効です。
- 以前のバージョンでは、Particle Flowは、Krakatoa PRT Updateの評価が終了した後で、内部的にParticle Flowパーティクルを前進させていたため、Particle Flowパーティクルは、ソースパーティクルよりインテグレーションステップ分だけ先に現れていました。
PRT Cloner Modifierの改善
- Magmaでクローンの割り当てを制御する際に、不足しているShapeIDチャンネルの処理を変更。
- 以前のバージョンでは、エラーが発生していましたが、これは、配置オブジェクトのいくつかのフレームでパーティクルがゼロの場合にも起こり得ることです。
- この変更に伴い、ShapeIDが見つからない場合、リストの最初のオブジェクトがデフォルトで使用されます。
Magmaの改善
- 新しいSpaceMagma World Space Modifierにより、パーティクルがワールドスペースにトランスフォームされた後やPath Deformのような他のWSMの後に、チャンネルの修正が実行できるようになりました。
- これにより、シーンからのチャンネルサンプリングでは、パーティクルが変形WSMやノードトランスフォームアニメーションにより影響を受けた後に、パーティクルのWorld Spaceの位置を使用することができるようになりました。
- また、これにより、PRTViewportColorおよびPRTViewportVectrorチャンネル経由のColorおよび
Normal Viewportディスプレイが、スタックの一番上のデータの最終状態を表示することができるようになりました。
- なお、SpaceMagma WSMは、マテリアルの割り当て前に適用されるため、マテリアルにより設定されたチャンネルには、SpaceMagma WSMはアクセスすることができません。
- 既存のIntersectRayおよびNearestPoint Magmaオペレータは、Ignore Backfacesのオプションを提供するようになりました。
- これは、デフォルトでFalseに設定され、以前のバージョンと同じ挙動になります(前面と背面の両方がテストされます)。
- このオプションは、新しいIgnore Backfaces入力ソケットのデフォルト値を表示する>Ignore
Backfacesチェックボタンにチェックを付けることにより、オペレータ全体で有効にすることができます。有効にすると、背面が無視されます。
- これは、Boolean値またはInteger値を新しいIgnore Backfacesの入力ソケットに接続することにより、パーティクル毎に制御することができます。例えば、ColorチャンネルのXコンポーネントに対してテストを行なうと、赤のコンポーネントに大きい値を持つパーティクルでのみ背面が無視され、赤の容量が少なければ、背面は無視されません。
- OutputおよびInputChannelノードの新しいFilterフィールドでは、既存のドロップダウンリストで、チャンネル検索を高速に実行できるようになりました。
- Magma EditorのNavigatorは、SHIFT+CTRL+Oを押してフロートモードに切り替えると、Ouput
ノードが表に現れるようになりました。右側にドックすると、以前のようにOuputノードが表示されます。
- Magma Modifierは、パーティクルがゼロのオブジェクトに適用されると、今後モディファイアは評価されなくなります。
- 以前は、いくつかのInputChannelノードが存在していないチャンネルにアクセスしようとしています、というレンダリング時のポップアップなどのエラーメッセージを引き起こしていました。
- 今後はエラーメッセージではなく、「WRN:No particles from PRTobjectXXX.The Magma
modifier will not be evaluated.(警告: PRTobjectXXXからのパーティクルがありません。Magmaモディファイアは評価されません)」というWarningが、Krakatoa Logに記載されます。
- これにより、いくつかのフレームのみにパーティクルがあり、それ以外のフレームにはパーティクルがないかもしれないPRT SourceのようなプロシージャルPRTオブジェクトを正確に処理することができます(例えば、フレーム0よりも後にパーティクルを放出したり、パーティクルがしばらくすると全て削除されたりするParticle Flowを複製している場合)。
不具合の修正
- ライセンスのロケーションは、ハードコード化されたレジストリのエントリではなく、正確な環境変数により決定されるようになり、将来的に従量課金に基づくライセンス供与および他の高度なライセンス供与のスキームに対応できるようになりました。
- 背後に番号の大きいIDを用いたInputNodeの表示に影響を及ぼす可能性のあるNoiseおよびVecNoiseオペレータの表示に関する不具合を修正。
- クォーテーションマーク処理が不正確であったInputScriptオペレータの不具合を修正。FranticParticles.GetProperty()を使用して、Krakatoaのプロパティにアクセスするなど、文字列を含むエクスプレッションの評価ができるようになりました。